【必要なのは英語力より日本語力でした。変換②-2】〜ask=尋ねるではない!〜

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知識がある人ほどハマる、『英訳の落とし穴』

英会話をしたいから単語をたくさん覚えたり英訳練習をしたりしていると思いますが、それだけでは英会話でのスピーキングはなかなか伸びません。

暗記をしても、ちょっと変わった文章になるとわからなくなってしまうからです。

例えば、askという単語はなんという意味でしょう?

「尋ねる」と思いましたね?これ、非常に危険です。

この文章を見てください。

「I asked my parents to buy me a car.」

これ、「尋ねる」で訳すと変だと思いませんか?

この「尋ねる」というのは「ask」の’日本語訳’の例であって、’意味’とは少し違うんです。

他にも、「make a salad(サラダを作る)」と「make me happy(わたうしをうれしくさせる)」という二つのフレーズも、日本語が全然違うのになぜ同じ単語を使うのでしょうか。make=作る、と覚えていたらここでつまづきます。

*POINT!日本語に惑わされない

変換にも必要な、日本語の文字面ではなく意味や状況から訳す方法を覚えて英訳の幅を広げましょう!

 

変換の落とし穴,日本語訳に惑わされない

日本語訳と一対一で暗記カードでの勉強をしていると、知っている単語で表されるのに英作文の時に使えるようにならず、英作文ができないままとなってしまいます。

一つの日本語訳だけで覚えてしまうと、例文にあげた「ask」を「尋ねる」と言う意味でしか使えなくなってしまい、ちょっと違う日本語になった途端、言葉が出てこなくなってしまうのです。

「ask」は「尋ねる」と学校で習ったかもしれません。しかし、「ask」にはいろんな日本語訳が当てられます。

それではこの、’日本語訳’と’英単語の意味’について解説し、この記事を読み終わる頃には今の知識でもちょっと変換すれば英訳できるようになります。

英単語の’意味’と’日本語訳’

記事の初めに出題した英文を見ていきます。

「I asked my parents to buy me a car.」

この文章、どう訳したらいいでしょう?

「両親に、わたしに車を買うようにお願いした。」

と訳すと自然ではないでしょうか。

ここでは「ask」を「お願いする」という日本語訳にしましたが・・・

「ask」=「尋ねる」と「お願いする」の二つの意味があるよ、ということを言いたいわけではありません。

「ask」はさまざまな日本語訳になります。

先ほどの訳の他にも、このように訳してもいいんです。

「わたしは両親に、車をおねだりした。」

ーーーー

「尋ねる」という意味でも英文を作ると

「I asked my teacher some questions.」

日本語訳が全然違うのにどちらの英文も「ask」を使っています。

というのは、「ask」の表すものは『ことばを使って物や事を求める』(Weblio英和辞典より)ですので、その状況であれば全部「ask」を使って表すことができます。

 

「ask」

意味:ことばを使って物や事を求める

日本語訳例:尋ねる、頼む、依頼する、求める、請求するなど

’誰かに言葉を通じて何かを求める’が成り立っていれば「ask」で表すこ音ができるということですね!

He asked me $5 for it. 彼はそれに対して 5 ドルを私に請求した. (Weblio英和辞典より引用)

 

 

実は日本語でもやっている

日本語では考えずにパッと言葉を出せているのであまり実感がないかもしれません。でも実は、ある状態や状況を表す単語を自然と言っているんです。

この状態を表す日本語ってなんでしょう?

体力や気力を消耗してその働きが衰える。くたびれる。

(コトバンクより引用)

正解は・・・「疲れる」でした。

例えば、帰ってきて元気がない状態、布団やソファに横になって動けない。この状態のとき無意識に「疲れた」と言いませんか?。

英語ではこの状態のことを「tired」という単語で表現します。

他にも例えば、水色は日本語では水の色と表現するけど、英語ではlight blue,薄い青と表現します。だから実際はこの日本語=この英単語、とは限りません。

基礎単語や前置詞こそ’意味’から日本語を考えるべし

have,take,getなど、いろんな日本語になって困ったことがありませんか?それも同じで、英単語一つは、知っている日本語訳よりもっと広い意味で使われます。

「ask」と同ように、この単語はこんなイメージがあって、例えばこんな日本語になる、と覚えていく必要があります。

前置詞も、atは場所、と覚えているとinとの使い分けがわからなくなります。さらにinもいろんな時に使いますよね。場所でも使うし「in five minutes」だと時間の表現とも言えるでしょう。ちなみに「5分後」と訳します。前置詞と動詞は、単語の日本語訳はあくまで参考程度に、単語の意味こそ覚えておくほうがインプットもアウトプットもしやすいでしょう。

前置詞のイメージの話もいつか記事にしていきたいと思っていますので、その時までお楽しみに!

実際の作品で英訳練習

さて、ここまでお話ししてきましたが、実際に言葉からではなくその状況=単語の意味から訳す練習をしていきます。

こちらは、Monster Hunter Wildsのワンシーンから。

こちらの日本語を訳せますか?

「この方(男性)を知らない人はいませんでした。」

知らない人はいないだから、no one…?

みんな知っているってことだからeveryone knows him?

間違いではないのですが、この記事での趣旨では’言葉’を訳すのではなく、その状況を訳すことなので、もっと違う考え方をしてみてください。

ヒントはこちら

known about by many people

(Oxford dictionaryより引用)

この状況を表している単語といえば、中学一年生で習うあの単語だけで十分表せるんです。

今回の模範解答は

「He was famous」(ワンシーンを切り取ったもので前後の文脈があるため、元のセリフのまま過去形にしています)でした!

「famous」という単語がその状況をピッタリ伝えられる単語なんです。

「有名」という日本語がないと「famous」を出せないと、知っているのにアウトプットが制限されてしまいます。

むしろ「He was famous」の方が「知らない人はいない」をそのまま訳すより簡単ですよね!

落とし穴その2

「famous」の例でつかめたなら、これも簡単でしょう。

「猫の手も借りたい」

簡単じゃん、「I want to borrow a cat’s hand.」

と訳した方、残念!

これは日本人にしか通じない言い回しですので、文字通り訳しても外国人には伝わりません。

これこそ、文字面を訳してはいけない例ですね。

ではなんと訳せばいいのでしょうか?

解答例です。

「I’m so busy. I need your help.」

 

まとめ

それではまとめです。

・英単語は単語の’意味’を覚えていきましょう!

・言葉をそのまま訳すと難しくなるかも。’その状況を表す単語’を使ってみてください

もっと知りたいなどコメントをぜひお寄せください。

待ちしています:)

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