【なぜ日英翻訳が難しいのか】〜英作文が苦手なのは半分言語のせい〜

日英翻訳って難しいよね・・・

日英変換が苦手な人が多いのですが、それはいくつか理由があります。今回はその中でも学習者が原因でない理由を解説していきます。

英訳の難しさ:日本語と英語の違い

こちらの日本語、英語にできますか?

「夜中のスイーツは太る」

解答例です。

If I eat some sweets at night, I will gain weight.

中学英語で出てくるifの文章を使って簡単にしてみました。他にも解答はありますが、今回はこちらの文章で解説します。

さて、日本語と英語を見比べてみていただくと、違う点があります。わかりますか?

「夜中のスイーツは太る」

「If I eat some weeds at night, I will gain weight.」

英文の方が長い、英文の方には接続詞があるなどは気付けるかもしれませんが、今回お伝えしたいポイントが『主語』なんです。

さて、英語の主語は何でしょうか?

if説も主節も、「I」が主語になっていますよね。それでは日本語の方は主語は何でしょうか?

一見、「夜中のスイーツ」に見えますが・・・?

日本語と英語の違い:主語

日本語の主語を考える時は『述語/結論に対応する主語』に注目しましょう。

「太る」が結論ですので、これに対応する主語を考えます。

「夜中のスイーツ」という主語が「太る」という関係・・・ではありませんよね。

スイーツは「太る」ことはありませんから。

というわけで、「わたし」が主語になります。ちょっと言い換えるとわかりやすいかもしれませんね。

夜中のスイーツ=夜中にわたしがスイーツを食べたら

その結果、太る、ということですね。

(夜中のスイーツを少し言い換えて主語にすることもできますが、英語の基礎知識で解説するため、今回はそれではない主語を設定します。記事の終わりに触れていくので、知識に自信がある人はそこまで読み進めてくださいね:) )

ちなみにこの文章、日本語を学んでいる人からみるとすいーつが 太ったり痩せたりという文章に見えるんだそうですね。そう考えると、これだけで伝わる日本語、日本人ネイティブはすごいですね・・・。日本と日本語の察して文化の影響でしょうか・・・

英訳するなら『主語』を工夫せよ!

 

今回の文章では「太る」に対応している主語を考えましたが、いつでもどんな文章でも主語を考えさえすればうまく英訳できます。主語は正直何dメオいいです。後ろで言い方を変えればいいからです。

「わたしがこのコンピュータを使う」という文章も、「このコンピュータはわたしに使われる」も、内容は同じですよね。主語を変えると、言いたい意味と同じになるように動詞以降を変えて仕舞えばいいんです。

ただし!!今の自分の英語力で表せられる主語と動詞に設定する必要があります。

「このコンピュータはわたしに使われる」という文章では、受け身の文法を知らないといけません。知っていればいいのですが、もし知らないとか会話で使えるほどではないという場合は、違う主語を考えてみてください。

設定する『主語』のヒント

とは言っても

SVO

登場人物(人とは限りません)

この二つを考えてみてください。

SVO

先ほどの例では受け身という文法知識が必要になりましたが、「わたしがこのコンピュータを使う」のSVOの方が圧倒的に簡単で英作文も速いでしょう。この文型になる主語を設定してみてください。

登場人物(人とは限りません)

こちらについては、文章に登場するものたちを考えて、どれを主語にすると英作文が簡単になるか工夫するというお話です。

「夜中のスイーツは太る」

に登場するものは

スイーツ または夜中のスイーツ

わたし

の2パターンが考えられますね。

基礎知識しか自信がない人は基本的に人を主語にしてSVOの文章を作るのがおすすめです。

そしてこの考え方は、特に知識には自信がある人にこそ効果を発揮すると思っています。

なぜなら、より英語らしくかつシンプルに結論を伝えられるからです。

「夜中のスイーツ」を主語にしてみましょう。例えばこんな文章ができます。

Eating sweets at night makes you big.

Eating sweets at night leads you to gain weight.

無生物主語で使われる動詞を使って表現することができます。

知識があるけど英語を話せない、英作文ができないのなら、この登場人物と「太る」という結論を結びつける動詞を探すことによって、知っているのに使えないという状況がかなり減ります。makeもleadも知っていて言われたらわかるけど自分で話す時には思い出しすらしない、という人にはぜひ身につけていただきたい視点ですね。

 

まとめ

ということで、英語と日本語は『主語』が特に違うというお話をしてきました。日本語では主語どころかSVCのC、場合によってはVが省略されることもあります。しかし英語では必ずSVは必要ですから、日本語から省略されているSVwo復元して考える必要があります。

英語学習者あるあるの質問で、「主語を何にすればいいかわからない」が挙げられますが、今回の話をいつでも英作文の時に意識していただくと、もっとスムーズな英作文ができるようになるはずです。

参考にしてくださいね:)

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